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センスがなくてもデザイナーになることはできる?

2015.08.10

提供元:マイナビ進学編集部

センスがなくてもデザイナーになることはできる?

レディースファッションのWebサービスCUBKI(カブキ)を運営するベンチャー、ニューロープ社の経営者酒井より、デザインというお仕事についてお届けします。

この記事をまとめると

  • 身の回りはデザインであふれている
  • デザイナーに求められるのは「分かりやすく伝えること」
  • 理論を学ぶことがデザイナーになる着実な方法

身の回りはデザインであふれている

みなさんは普段、デザインというものを意識することがありますか?
何かものを買うときには特に意識することが多いのではないかと思います。
例えば新しいスマートフォンを買うとき、機能だけではなくデザインを比較して気に入ったものを選ぶ人が多いのではないでしょうか。服や小物、文房具など、お気に入りのデザインを見つけるのは買いものの醍醐味でもありますよね。
この他、電車に乗ればたくさんのポスターが貼り出されていて、窓の外に目を向けるとさまざまな形の建物が立ち並び、スマートフォンを立ち上げればホーム画面に並ぶアプリのアイコンは色とりどりです。その一つ一つがデザインされたものであることを考えると、みなさんの身の回りにはたくさんのデザインがあふれているのだということを実感していただけるのではないでしょうか。

筆者は会社の経営者であると同時に、そんなデザインを創り出すデザイナーでもあります。
今までたくさんのポスターや情報誌、Webサイトなどのグラフィックデザインを手がけてきました。
今回は一人のデザイナーとして、私がデザインを学んできた過程や、デザインをする上で大切にしていることをお話します。
色々と分野のあるデザインの中でもグラフィックに関するお話をすることになりますが、他のデザイン分野にも共通していえることが多いのではないかと思います。

デザインの目的は「分かりやすく伝えること」

まずそもそも、デザインに求められることは何でしょうか。
ピカソやモネといったアーティストが得意な「芸術性」でないことはお分かりいただけると思います。電車に貼りだされたポスターについても、見た人のほとんどが理解できないようであれば、ポスターの役割を果たしているのか怪しいところですよね。
また、デザイナーの好みを形にすることでもないと筆者は考えています。筆者は女性向けの化粧品を紹介するWebサイトをデザインしたことがありますが、男である筆者の好みをそこに反映しても、化粧品を使う女性たちが良い印象を持ってくれるかというと、これもまた怪しいところですよね。

例外はありますが、デザインの目的は「分かりやすく伝えること」だと筆者は考えています。
例えばコンサートのチラシを作るときは、コンサートの雰囲気、出演者、日時、場所などを限られたスペースでしっかりと伝える必要があるでしょう。情報は多ければ多いほど良いというわけではなくて、大切な情報は大きく目につくようにしたりといったメリハリが大切になってきます。
天気を簡単に調べることのできるアプリを作るときは、今日、明日、今週の気温や降水確率が一目で分かるように作ることが望ましいでしょう。「今日の天気は分かるけど、明日の天気を見るにはどうしたら良いか分からない」というようなデザインは、良いデザインとはいえないと思います。

イメージ広告と呼ばれるデザインについても同じようなことがいえるでしょう。イメージ広告とは、化粧品や車、時計などに使われることが多いのですが、文字情報でその実用性を事細かに伝えるのではなく、化粧品を肌に当てたモデルさんの写真など、「あ、いいな」と見た人が感覚的に思えるような写真やイラストなどで商品やサービスを広告のことを言います。
このイメージ広告にしても、「見た人が解釈しやすい」というポイントははずせないと思います。化粧水のイメージ広告であれば、10人が見たら10人が「ああ、瑞々しいな」と受け取ってもらえるような、分かりやすいイメージにしたいものです。

理論を学ぶことが、デザイナーになる近道

デザインの目的が「分かりやすく伝えること」だとして、これを実現できるデザイナーになるには一体どうしたら良いのでしょうか。
筆者はというと、当然生まれつきセンスのあふれるデザイナーだったわけではありません。今でもセンスが良いかと聞かれると、自信を持って答えることはできません。
筆者がデザイナーになるために手始めにしたことは、デザインの授業を受け、図書館にこもってデザインの本を手当たり次第に読むことでした。

デザインには理論があります。
例えば大きな文字と小さな文字を組み合わせると、元気で子供っぽいイメージを作ることができます。マンガの週刊誌の表紙をイメージしてもらえたら頷けると思います。対照的なのが教科書です。見出しと本文の大きさにあまり差がなく、このため落ち着いた印象を見る人に与えます。
他にも例を挙げると、オレンジ系の色から私たちは、活発なイメージを受けます。太陽や果物のオレンジから想起されるような活力を感じるためです。一方でブルー系の色からは、クールで爽やかなイメージを受けます。水や氷、空の印象が強いためでしょう。
このように、文字の組み合わせ方、配色、レイアウトといったさまざまな切り口で、デザインの理論は組み立てられています。
そういった理論に基づいて実際にポスターやWebサイトを作ってみることで、筆者はデザインというものを身につけていきました。

もちろん、こういった理論がいつの時代もどこの国でも正しいと言い切ることはできません。生活様式が変われば、色に対する感じ方も変わってくるだろうと想像できます。
本質的に大切だと筆者が考えているのは、そのデザインに触れる人々が持つ共通の感覚を探り当てることです。仮にほとんどの高校生がメッセージングアプリのLINEを毎日使っていたとしたら、LINEに似たデザインのアプリを作れば、ほとんどの高校生がそのアプリをストレスなく使いこなせることでしょう。LINEのデザインに学ばない手はないと思います。

そうやって学生の頃に学んだデザインの理論を基礎にしつつも、移り変わるデザインのトレンドを常にチェックして、自分なりに理論をアップデートしながら、筆者はデザインの仕事を続けています。

デザイン理論の基礎部分を学ばずに、センスを武器にデザイナーとして活躍している人たちもいないわけではないようですが、その真似をできるのは一部の限られた人になってしまうのではないかと思います。
理論を学び、実践し、更新していく。このアプローチを取っていただければ、みなさんもきっと立派なデザイナーになれることと思います。


ライター:酒井 聡(さかい さとし)
株式会社ニューロープ・代表取締役/株式会社Present Square・執行役員
2014年1月に独立起業。レディースファッションのWebサービス「CUBKI(カブキ)」事業の他、Webサイトやスマホアプリなどのデザインや開発事業を手がけています。

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

「芸術・表現・音楽」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「デザイン」
はこんな学問です

物や空間をデザインするための技法と創造力を養う学問。広告、服飾、雑貨、建築物、環境、空間など、あらゆるところにデザインは必要で、分野としては「ビジュアルデザイン」「プロダクトデザイン」「スペースデザイン」「テキスタイルデザイン」などがある。美しさだけではなく、使いやすさなどの機能性が求められる点で、絵画・彫刻とは異なる。現在ではデジタル時代に対応した制作物も出ており、常に最新の文化とともに変化していく学問といえる。

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