出身校初の東大合格者・山本さん:名門校や予備校に行かなくても東大には受かる!!(中編)
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山本さんの体験記。自校の指導体制が整っていないなか、具体的にどうやって勉強していたのかを取材しています。
この記事をまとめると
- 勉強は自分で試行錯誤しながら学んだ
- 時には不安もあったが、自分の勉強法を信じ抜いた
- 自分で考えて勉強したことで、東大でも通用する学力と精神力が身に付いた
勉強法は自身で試行錯誤!
先に述べた通り、私の高校は、東大受験のための指導体制は整っていたとは言えない状況だったので、勉強法は自分自身で試行錯誤しながら確立させていきました。東大志望に切り替えた高3の秋からはひたすら二次対策をしていました。
英語は赤本の過去問をひたすら解きつつ英作文と文法の問題集を解き、国語と数学、そして日本史に関しては他大学の問題にも触れながら過去問を解き、世界史に関しては京大志望だったため二次試験で使う予定がなく、知識量が絶対的に不足していたため一問一答など教科書レベルでの復習から始め、徐々に過去問に触れていきました。過去問等の提供・添削は学校の先生に頼り、その他自分で必要だと思われる分野の問題集に関しては自分で吟味して購入していました。
大学入学共通テスト(旧:センター試験)については特に対策はせず、試験1週間前くらいに実戦形式の問題を解いて慣らす程度にしていました。大学入学共通テスト(旧:センター試験)後は高校が自由登校になり、私の高校では数少ない国立文系を一般受験する同級生と一緒に、地方中堅国公立大レベルの問題にも触れながら問題演習を行っていました。
自分のやり方を信じ抜く
基本的には自分だけで東大受験の勉強を続けた訳ですが、自分の勉強法に疑問を感じたことはあまりありませんでした。ただ、東大模試を一度しか受けずに受験する運びとなったので、自分の実力が本当に伸びているのか不安に思うことはありました。
また、私の同級生に一人理科Ⅰ類に現役合格した友人がいるのですが、彼は学校からの受験指導をすべて断って、ある有名な学習塾に通って、そこで勉強していました。そういう彼の姿をみて、よりよい学習サポートと情報提供を受けている彼をうらやましいと思ったことはありますが、自分の勉強法も間違ってないと信じ続け、学校の先生と指導を信じて勉強し続けました。
ハンデを乗り越え圧倒的成長!
私が受験生時代に続けた勉強は、実際に東大に合格できた訳ですから、私の勉強法が間違っていなかったということを証明できたと思っています。入学してから、最初は無名校からきたことにコンプレックスを感じていましたが、名門校から来た友人に「地方の公立高から合格するのはすごい、尊敬する」と言われ、そのコンプレックスもなくなりました。また、教育・情報の格差というハンデを乗り越え、「自分から」主体的に勉強し、成功するという体験を得たことで、東京大学に入学した後も十分に勝負できる学力と精神力を獲得できたと考えています。