山の神と語り合うハンターが日本にいる!

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山の神と語り合うハンターが日本にいる!

2015.07.07

提供元:マイナビ進学編集部

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山の神と語り合うハンターが日本にいる!

この記事をまとめると

  • 東北地方や北海道において、狩猟で生活をする人々を「マタギ」と呼ぶ
  • 山では普通の言葉を使わず、「マタギ言葉」を使うことがある
  • マタギという職業から、東北地方や北海道の歴史や伝統文化を学ぶことができる

昔ながらの狩猟! 「マタギ」ってどんな猟師?

みなさんは「マタギ」という人たちの存在をご存じですか? マンガや小説などを通して、言葉ぐらいは聞いたことがあるという人もいるかもしれません。

マタギとは、東北地方や北海道などで、昔ながらの古い方法を使って、集団で狩猟を行い生活をしている山のハンターのことです。その歴史は平安時代にまでさかのぼり、現在でも少数ながら存在している人たちです。

マタギは15歳くらいから「勢子(セコ)」と呼ばれる、獲物を追い立てる役などをしながら修業を積みます。そしてマタギの頭領の指示に従い、集団で狩猟をします。獲物は特にクマやカモシカが多く、他にはニホンザルやウサギなども狩猟していたようです。

なお、マタギというと、ライフル銃を持って、獲物の動物の毛皮をかぶっているイメージがありますが、近代では優れた防寒着があるために、そうした毛皮を着て狩猟をしているマタギはほとんどいないようです。

マタギが山に入るときには、普通の言葉は使わない?

マタギが狩猟に使う道具は、現代ではライフル銃が多いですが、昔はヤリや矢を使っていた時代もあります。しかしマタギは「ヤリ」という言葉を山の中では使わず、「タテ」と呼びます。

これはなぜかというと、マタギには「山は、山の神が支配する場所。獲物である熊は、山の神からの授かり物」という独特の信仰があるからです。そのため、山の神に敬意を表して「ヤ」のつく言葉は使わないのだそうです。この他にも、マタギの間では里の言葉とは違う特別な山言葉を使う決まりがあり、たとえば、「死ぬ」を「サジトル」、「クマ」を「イタズ」と呼びます。まるで山の神の存在を身近に感じ、山と語り合うかのようです。

獲った熊は昔ながらの作法に従い、「ケボカイの儀式」という儀式を行う地域もあります。この儀式は、山の神に感謝し、クマの霊を慰めたのち、その場で解体し、肉や皮を一緒に猟に出た仲間や猟犬の分まで平等に分けるというものです。獲った熊肉を販売したりはしませんが、皮や胆は売ることもあるそうで、特に胆は高額で取引されるようです。ただし、売ることを目的に狩猟をしているわけではなく、乱獲も禁止されています。あくまでも生活の糧を得るために狩猟を行っているんですね。

マタギの生活を知ることは、その地域の歴史や伝統文化を知ること

現在では、森林の減少やカモシカの禁猟化などにより、狩猟を専業とするマタギは減少していると言います。たとえば、その地域の山や森にある旅館経営のかたわらで、年間に数回狩猟に出る人などにより、マタギという仕事が受け継がれているのが現状です。

マタギは、熊をはじめとした大きくて恐ろしい動物を相手にする、危険と隣り合わせの職業ですが、1000年以上もの歴史を誇る、その土地の歴史と伝統文化を知ることのできる貴重な存在です。

マタギに興味が湧いた人は、マンガや小説、映画などを通して、大自然の中、歴史を感じるこの伝統的な職業について考えてみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
環境・自然・バイオ」を解説

エネルギーの安定供給や環境問題の解決など、自然や環境を調査・研究し、人の未来や暮らしをサポートする仕事につながります。また、自然ガイドなど、海や山の素晴らしさと安全なレジャーを多くの人に伝える仕事もあります。それぞれ高い専門性が求められる職業に応じて、専門知識や技術を学び、カリキュラムによっては資格取得や検定も目指します。

「環境・自然・バイオ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「猟師」
はこんな仕事です

クマ、シカ、ウサギなど動物の狩猟を専業とする仕事。元は自給自足の目的で狩猟を行っていたが、現在では仕留めた動物を、食品などに供するために販売している。近世まで猟師とは生活のために必須であったが、明治以後は遊猟として、鳥獣を撃つ人々が増加した。

「猟師」について詳しく見る