作品を残すために亡命した作家たち。母国を離れなければならなかった理由とは?

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作品を残すために亡命した作家たち。母国を離れなければならなかった理由とは?

2015.07.02

提供元:マイナビ進学編集部

作品を残すために亡命した作家たち。母国を離れなければならなかった理由とは?

この記事をまとめると

  • 昔は宗教や思想によって差別されることがあり、作家や芸術家は自由な表現を求めて異国に亡命することもあった
  • ドイツ人のトーマス・マンやフランス人のヴィクトル・ユーゴーなど、政治的な理由で亡命した作家は多い
  • 亡命した作家が残した文学を亡命文学と呼ぶ

自由な表現を求めて亡命した作家たち

現代の日本は、世界から見ても比較的、平和な国です。どんな考えを持っていても、どの国にルーツがあっても、「あなたはこの国の住人としてふさわしくないから出ていってください」と差別されることが多くある、ということはあまりないでしょう。

でも、昔は世界を見渡すと、宗教や人種、思想の違いによって、差別を受けたり迫害されることが多くありました。政権を握っている権力者などと考えていることが違えば、殺されてしまうこともあったのです。

そんな中、自分の考えを作品として表現する作家や芸術家は、政治的な圧力をかけられて自由に表現ができないこともありました。そして、自由な表現を求めて亡命するという道を選ぶ人たちもいたのだそうです。

作家が亡命を決意した理由とは?

映画『ベニスに死す』の原作者として知られ、『魔の山』でノーベル文学賞を受賞したドイツ人のトーマス・マンも、亡命をした作家の1人です。マンが生きていたのは、ドイツの独裁者ヒトラーが政権を握っていた時代でした。ヒトラーが支配するナチス・ドイツのやり方に反発したマンは、「母国にいれば命を狙われるかもしれない」と、講演会のために訪れたスイスで亡命を決意し、第2次世界大戦末期までの12年間、フランスやアメリカなど異国で暮らしながら長編小説を描き続けました。

また、フランス人作家で『レ・ミゼラブル』の作者であるヴィクトル・ユーゴーも、政治的な理由で19年間も亡命していました。ユーゴーは小説家でありながら政治家として活動し、当時政権を握っていたナポレオン3世=ルイ・ナポレオンの独裁体制に反対していたために、ベルギーへの亡命を余儀なくされます。亡命先のベルギーでナポレオンへの批判を書いた『小ナポレオン』を出版して話題になりますが、弾圧を恐れてイギリスのジャージー島やガーンジー島へ移り住み、その間に『レ・ミゼラブル』を完成させたと言われています。

「亡命文学」と呼ばれる外国文学を読んでみよう

こうした政治的な理由などで母国にいられなくなり、異国へ亡命した作家が残した文学を「亡命文学」と呼びます。亡命した作家たちは、自由な表現を求めて母国を離れています。その当時どんなことが起こっていたのか、リアルな社会の様子をその作品から知ることができるかもしれません。

外国文学というジャンルに含まれる亡命文学を読むことで、歴史や世界情勢をいろいろな方面から理解できるようになるのではないでしょうか。歴史や文学、政治問題などに興味があれば、外国文学を読んでみることで、たくさんの新たな発見があるかもしれませんよ。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「外国文学」
はこんな学問です

世界中のあらゆる時代、国々の文学が研究の対象となる学問。古代から中世・近世・近現代まで、それぞれの時代背景において、ヨーロッパ・アメリカ・アジア・アフリカなど各地域の文化的特徴を踏まえて、さまざまな視点からの考察を行う。研究ジャンルも詩・小説・戯曲・宗教書・児童書など多岐にわたる。正確な研究を進めるには、作品が書かれた言語を習得し、原書に当たる必要がある。また、過去の理論的研究を参照することも欠かせない。

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